マインド・サイエンス独自の催眠療法

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不安症(不安障害)

 突如あることがきっかけとなり、不安な感情に襲われるようになる方や、以前からそうした感情を多少は自覚されていた方など様々でしょう。
 不安の気質がある方は、いったん不安のスイッチが入ると、理性的な思考では処理できなくなってしまいます。不安のスイッチが入る原因は、一定期間の限度を超えた精神的苦痛(ストレス)です。
 特に、睡眠障害を伴い、よく眠れない日々が続くと、短期間で脳の機能障害(誤作動)が生じるのです。
 パニック発作経験後の“予期不安”も同じです。パニック発作を起こしたストレスの原因が解消されない限り、悩み続けるので脳は誤作動状態が続くのです。

 
 不安症は、過去のトラウマ、特に幼少期から思春期に経験したトラウマが原因で生じる場合が多いといえます。特に、両親が作り出す環境での苦痛な体験は、無力感を伴うことがあり、その経験が無意識の中で反応し、後の人生で不安感として感じるようになります。トラウマと不安:理解と克服への道
 

 本来、人は本能的に不安を感じそれを自己防御に役立てています。
そのような適応的な範疇であることが望ましいことなのですが、しかし、そうした不安な感情が度を超してしまうと、生活に支障をきたし出します。
 明らかな原因刺激がないにも関わらず持続する慢性的不安感(恐れ、心配、落胆)や精神的ストレス反応(頻脈、高血圧、めまい、吐き気、呼吸困難、不眠など)をもたらします。
 なぜか不安が強く働くために、正常機能が破綻してしまう場合には、不安障害(anxiety disorder)と呼ばれる病気となるのです。


 不安を感じるメカニズムとして、GABAやセロトニン作動性神経伝達物質の両方の欠陥が、不安障害において一定の役割を果たしているという点で注目されています。
 不安との関連が深い扁桃体(GABA受容体濃度が高い)を中心とした大脳辺縁系(情動系)も注目する必要があります。

 
 
 人は常に何らかの不安を抱えており、普段はそれを強く意識せずに解決策を模索しています。
 しかし、不安感が強まる一因として、脳の背内側前頭前野の機能低下が注目されています。この脳領域は、記憶や思考を客観的に評価し、理性的な解決策を練るための重要な部位です。この機能が弱まると、問題に対処する能力が低下し、結果として不安が増大する可能性があります。



 このような心の働き(脳の機能)を改善して、穏やかな生活を取り戻すために、催眠療法を活用することが理想的なのです。
 催眠療法という、人の脳の理性と情動系に直接働きかける催眠効果は、その他の治療法をはるかに超えた価値があります。
なぜなら、脳内の理性の前頭前野と情動系の機能を正常に戻すことが、不安障害を治すということなのです。
 度を超した不安、コントロールが利かない不安を克服することで、周囲の人たちと同じ正常な感覚で毎日を過ごせるようになります。
 不安傾向は、個人差が大きいものです。自分の両親や祖父母に不安が強いだけではなく、一般的なレベルを超えて心配性の人がいたり、神経質だったり潔癖性だったりする人がいるような場合、遺伝的傾向の強さも考慮しなければなりません。
 遺伝性と環境要因の両方に焦点を当てて、先天的要因と後天的要因を見据えて、真の原因と解決策を探っていくこと、催眠療法としての催眠暗示を与え続けることが、治す(克服する)ことの最短コースなのです。